文庫本

今年の図書館大会で、
文芸春秋社長が、
図書館で文庫本は貸出ししないで、借りないで~
というような発言をしたらしいのですが、

なんだかなぁ。。。

と思っていたところ、
その関連のコラムが、先日5日朝日新聞の<出版時評>に載りました。

やっぱり、なんだかなぁ。。。です(笑)

社長さんは、
文庫の売り上げが大幅に減少しだしたのが、2014年頃。
近年、文庫を積極的に貸し出す図書館が増えている。
それが低迷の原因とは言わないが、少なからず影響はあるのではないか。

だから、貸出しするな?
借りるな?

そもそも、文庫の貸出しなんて、私が図書館員だった頃から、
ずぅーーーっとやってるし(笑)
私がいた頃と比べると、とんでもなく資料費が削減されている現在、
図書館だって、本当はそんなに文庫は買いたくないのでは?

意外と場所をとるし、
安価ではなくなってきている。
除籍の確率も高いだろうし。

文庫を借りる人って、
文庫ばかりたくさん借りるというケースが結構ある。
多分、通勤通学の電車の中で読むのでしょう。

こういう人が、全部買うって、
現実的に無理でしょう。

全部買わなきゃならないなら、読まないかもしれない。

それに、最近多く出版される読み捨て的な本じゃないとしても、
失敗したくないんですよね。

そういう読者のために、図書館としては文庫も用意してあげたいですよ。
それだけで文庫を用意している訳ではないですけど、

当たりの確率をもう少し上げてくれれば、買う人も少しずつ増えるかも。
図書館に貸出しやめて~とかいう前に、
質をあげて~と言いたい。

質以外にもうひとつ。
うちのお客さまの声を聞いていると、
よく本を読む世代って、段々年齢が上がってきて、
文庫だと字が小さいから
と言われる方が増えたように思います。

単純に、貸出ししないで、借りないで~じゃなくて、
もう少し考えませんか。

貸出しできないんだったら、図書館は文庫を買わなくなると思いますよ。


そもそも、
図書館の数が、ざっくり3,000館くらいあると思いますけど、
全部の図書館が買う価値ありと判断すれば、
3,000冊売れちゃうわけですよ。
最近は、初版冊数が減っていると思うので、
3,000冊って、おいしいと思いますけどね。

で質が高ければ、図書館の場合、ずっと保存してくれますよね。
書店では、しばらくすると姿を消す本でも、
図書館で買ってくれれば、
長く広く読まれる。
作り手側もそれは嬉しいことなのでは?



私も本屋なので、
そりゃ、
図書館で借りました~を連発されると泣きますが(笑)
うちの場合、
買って損はないと思います!
という本を揃えているつもりなので、
図書館で借りて、
やっぱり自分のものにしたい!
と思ったら、よろしくです
という気持ちでおります。



あ、この新聞のコラムの最後に
図書館にも出版社にもメリットを生む仕組みはないか~ということで、
津田大介さんが言われているという「図書館型(読み放題)の電子書籍サービス」を提案されています。

図書館が貸出数に応じたライセンス料を出版社に支払う方式だそうで、
カナダなどでは採用されているんだとか。

へぇ~どうなんでしょう?

貸出しすればするほど、お金がかかるってことですよね?
図書館側が貸したくなくなるんじゃないですか?(笑)

良い本は、なるべくたくさんの人に出会って欲しいと思って、
日々仕事をしているのに
がんばればがんばるほど、お金がかかる?

極端な話、上司は、本の紹介なんかするなと言うかも?
全点禁帯出になったりしぇ~(笑)
何時代だよ(^_^;)

私がこのシステムの理解を誤っているかもですが(^_^;)

とにかく、図書館も本当にお金がないんですよ。
図書館が貸出しするからというより、
寧ろ、図書館の資料費が大幅に削減されたことが、
売り上げに影響しているところもあるような・・・

作家も出版社も図書館も書店も
実のある仕事をして、
しっかりとした読者を育てていかなければ、
共倒れだと思いますけど(^_^;)



























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